働く人が一日の大半を過ごすオフィス。空気環境は、快適さだけでなく法令上の基準が定められている領域でもあります。ここでは基準の内容と、実務としてどこから改善に取り組めばよいかを整理します。
オフィスの空気環境に関する基準
一定規模以上の建築物には「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」が、事業場には労働安全衛生法に基づく「事務所衛生基準規則」が適用されます。主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| 浮遊粉じんの量 | 0.15mg/m³ 以下 |
| 一酸化炭素の含有率 | 6ppm 以下 |
| 二酸化炭素の含有率 | 1,000ppm 以下 |
| 温度 | 18℃以上28℃以下 |
| 相対湿度 | 40%以上70%以下 |
| 気流 | 0.5m/秒 以下 |
※基準値は改正されることがあります。最新の内容は厚生労働省の公表資料をご確認ください。
実務で問題になりやすいポイント
二酸化炭素濃度
人が多く集まる会議室は、二酸化炭素濃度が上がりやすい場所です。密閉された会議室で長時間の打ち合わせを行うと、基準値を超えることもあります。集中力や判断力への影響を指摘する研究もあり、換気の見直しは実務上の効果も期待できる領域です。
浮遊粉じん
外気から入り込む粉じんに加え、コピー機やプリンターの周辺、書類・段ボールの多い場所ではホコリが発生しやすくなります。
湿度
冬場の乾燥は見落とされがちです。湿度が40%を下回ると、粉じんが舞いやすくなります。
改善の進め方
1. まず現状を測る
感覚ではなく数値で把握します。二酸化炭素濃度計は比較的安価に入手でき、会議室に一台置くだけでも換気のタイミングが判断しやすくなります。
2. 換気の運用を見直す
設備があっても、運用されていなければ意味がありません。会議室の使用後に一定時間換気する、給気口をふさいでいないか確認するといった運用面の見直しは、コストをかけずに始められます。
3. 空調設備の状態を確認する
エアコンのフィルターが目詰まりしていると、風量が落ちて空気の循環が悪くなります。清掃の担当と頻度が決まっているか、確認してみてください。
4. 空気の入り口での対策を検討する
換気と清掃を整えたうえで、さらに対策を加えるなら、空気の通り道で粉じんやニオイの原因物質を捕らえる方法があります。
オフィスの場合、フロアごと・部屋ごとに空気清浄機を置くと、台数・設置スペース・電気代・運転音がいずれも課題になりがちです。AT254吸着フィルターは既存のエアコンに設置するため、機器を増やさずに、エアコンのある部屋すべてに同じ方法で展開できます。工事が不要なため、複数フロアへの一括導入も短期間で行えます。
AT254吸着フィルターの仕組みについては「AT254とは」で詳しくご説明しています。
まとめ
- オフィスの空気環境には法令上の基準がある
- 会議室の二酸化炭素濃度は特に上がりやすい
- まず測る、次に換気の運用を見直すのが基本
- 設備を増やさずに対策する方法もある
オフィスでの導入についてはオフィスの空気環境対策ページで詳しくご紹介しています。